統計による難聴と補聴器 |
*「補聴器供給システムの在り方に関する研究」2年次報告書より。(調査期間:2003-2-20~2003-3-10)
この数字を見て自覚のない方も含め聞こえに支障のある方の多さにで驚かれたのではないでしょうか?
そう思ってちょっと周りを見わたすと身内の方やお知り合いなど、身近にお耳の遠い人の話を聞いたことが
あると思います。上の統計からすると需要に対しての普及率はまだまだ進んでいないことがわかります。
難聴の種類と程度 |
中耳炎や耳小骨の動きが悪くなるなど外耳から中耳にかけての障害により起こるものです。
大きな声で話すとはっきり聞き取れ、ほとんどの場合補聴器で改善が可能です。
内耳から聴神経、脳にかけての障害により起こるものです。大きな声で話すと音としては聞こえるが言葉が
はっきりしないとか音が響いてしまう等の訴えがあります。音を増幅しただけでは言葉の聞き取りの改善は
難しいので、補聴器の音質や音の出し方を細かく調整する必要があります。
伝音性と感音性が混合している難聴です。それぞれの特徴が混在しています。
加齢により高い音が徐々に聞こえなります。感音難聴に属し周りに騒音があったり特に音環境が悪いと言葉が
聞き取り辛くなります。補聴器については感音難聴と同様の細かい調整が必要です。
![]() |
聴力レベルは国際的な基準で定められており、健康な人がぎりぎり聞こえるレベルを0 dB(デシベル)としています。
リオン社による聞こえの程度 | |||
---|---|---|---|
聴力レベル | 25~50dB | 軽度難聴 | ささやき声 |
50~70dB | 中等度難聴 | 普通の会話 | |
70~90dB | 高度難聴 | 大きな声の会話 | |
90dB~ | 重度難聴 | 叫び声・ジェット機の騒音 |
聴覚障害等級(身体障害者福祉法施行規則抜粋) | ||
---|---|---|
2級 | 両耳の聴力レベルがそれぞれ100dB以上のもの(両耳全ろう) | |
3級 | 両耳の聴力レベルがそれぞれ90dB以上のもの(耳介に接しなければ大話声語を理解し得ないもの) | |
4級 | (1)両耳の聴力レベルがそれぞれ80dB以上のもの(耳介に接しなければ話声語を理解し得ないもの) | |
(2)両耳による普通話声の最良の語音明瞭度が50%以下のもの | ||
6級 | (1)両耳の聴力レベルが70dB以上のもの(40cm以上の距離で発声された会話語を理解し得ないもの) | |
(2)一側耳の聴力レベルが90dB以上、他側耳の聴力レベルが50dB以上のもの |